Googleは米国時間8月19日、5月からパイロット版として限定的にテスト公開していた「Google Apps Script」を、企業顧客向けに正式に提供開始した。
Apps Scriptは主として「Google Spreadsheets」の各種の処理を自動化するものだ。例えば、スプレッドシートに書き込まれたデータに基づいて電子メールを送信する作業を自動化したり、他のWebサービスと連動するスクリプトを作成したりできる。
「5月にわれわれはGoogle Apps Scriptのパイロット版をリリースし、数千時間に及ぶ運用を経て多くの貴重なフィードバックを得た。その結果、すべての『Google Apps Premier Edition』および『Google Apps Education Edition』ユーザーにApps Scriptを正式提供できることを嬉しく思う」と、Google Apps製品マネージャーのEvin Levey氏は同日のブログに記している。
Apps Scriptで可能になる使い方の例として、Levey氏は経費承認に至る流れを取り上げ、Apps Scriptが自動的に外国通貨から自国通貨への変換を行い、外部のWebサービスを利用して過去の為替レートの推移を調べ、データの抜けをチェックし、確認が必要な特定の経費カテゴリにフラグをつける、と説明した。
「とりわけ便利なのは、誰の承認が必要かをApps Scriptが認識し、自動的にその責任者に承認を求めることができる点だ。承認されれば、支払いを求めるメモをApps Scriptが会計部門に送信するので、電子メールを1通たりとも作成する必要がない」と、Levey氏は記している。
Premier EditionおよびEducation Editionの顧客は、SpreadsheetsのツールメニューからApps Scriptの機能を呼び出せる。同ツールを使ってみて何か要望があればフィードバックしてほしい、とLevey氏は述べている。
また、Googleのエンタープライズ部門は同日、「Side-by-Side」と呼ばれる検索ツールを発表した。ユーザーはSide-by-Sideを使って、同じデータ内容に基づく2通りの検索結果を比較できる。例えば、「Google Search Appliance (GSA)」と企業の既存の検索ツールを使った2通りの検索結果を比較検討できるという。
さらに、「GSA Connectors」スイートもアップグレードされた。たとえば、Salesforce.comのCRMシステムを検索できるコネクタがGoogle Enterprise Labsで提供されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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