Googleはインターネットを利用した電話サービス「Google Voice」の正式運用をまだ開始していないが、同サービスの案内メールの発送を順番待ちリストに登録したユーザーに拡大したことを、米国時間6月25日に明らかにした。
Google Voiceは、2007年にGoogleが買収した新興企業GrandCentralの技術を利用したサービスで、ユーザーに簡単につながる新しい電話番号を提供している。
Google Voiceの番号に電話をかけると、たとえばユーザーの自宅、職場、携帯電話のすべてに同時に着信する。ユーザーは発信者もしくは発信者のグループ別に、任意の電話を鳴らすように設定したり、特定の発信者は直接ボイスメールにつながるように設定したりできる。Googleは着信後にボイスメールを文章化し、Google Voiceユーザーに電子メールで伝えるか、Gmailと同様のインターフェースでメッセージを読んだり聞いたりできるようにする。
「これまでのGrandCentralユーザー以外にもGoogle Voiceサービスを拡大することを発表できて嬉しく思っている。Google VoiceサイトやGrandCentralサイトで以前に案内状送付を希望していたユーザーは、案内の電子メールが届くのを確認してほしい」と、Googleは公式ブログに記している。
3月にGoogle Voiceを発表した当時、Googleは無料サービスとして「数週間のうちに」提供開始するとしていた。GrandCentralのサービスのベータテスト版を利用していたユーザーは、Google Voiceにアップグレード可能だ。
Googleのブログには、案内が届いたユーザーが同サービスに登録する方法が記載されており、新しい電話番号を選ぶ手順の説明がある。しかしTechCrunchの記事によれば、Googleはユーザーが現在利用している携帯電話番号をそのまま同サービスでも利用できるようにし、新しい番号の取得を不要にすることを計画しているという。
Googleは同社がGoogle Voiceのサービスから利益を得る直接的な方法を明かしていないが、同サービスを通じた国際通話には課金される。また同社は、将来的に広告を導入する可能性も排除していない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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