ミネソタ州のJammie Thomas-Rasset氏は米国時間6月18日、ミネアポリスの米連邦裁判所で、故意に著作権を侵害したとして音楽業界へ192万ドル支払うよう命じられた。
陪審は、1700曲以上の楽曲を共有したとされるThomas-Rasset氏に対し、最終的に違法性の認められた24曲の楽曲共有について、驚くべきことに1曲あたり8万ドルの損害賠償金を支払うよう科した。
全米レコード協会(RIAA)は2007年、訴訟においてThomas-Rasset氏が1700件の楽曲を盗んだと申し立てが、その後、問題視する楽曲の数を24曲に絞り込んだ。
Thomas-Rasset氏は2007年10月に敗訴している。陪審はその際、同氏に対し22万2000ドルの支払いを命じている。しかしその後、米連邦地方裁判所のMichael Davis判事は陪審員に誤った説明をしたことを認め、この判決を退けた。
Ars Technicaの記者であるNate Anderson氏によると、Thomas-Rasset氏は法廷で賠償金額を言い渡された際、驚きを隠せない様子だったという。
4大レコード会社にとっては、今回の判決により、音楽業界の著作権に関する主張の正当性が認められた形となった。
RIAAの広報担当であるCara Duckworth氏は、「われわれは陪審の尽力および、陪審がこの件をわれわれと同じく真剣に扱ってくれたことを感謝する」と述べた。「われわれは、陪審が証拠に同意し被告に責任があると認めたことに満足している。われわれは1日目から、この訴訟を決着させることに前向きであったし、現在もそれに変わりはない」(Duckworth氏)
著作権の支持者であり、20th Century Foxの元担当弁護士であったBen Sheffner氏は今回の裁判を全般にわたり傍聴した。同氏によると、Thomas-Rasset氏の弁護団の1人は音楽業界との和解に前向きであるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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