9割以上のインターネットユーザーがIDやパスワードの登録に負担や抵抗を感じている――。このような調査結果を野村総合研究所(NRI)が6月11日に発表した。
調査は3月13日から17日、全国16歳から69歳の男女を対象に、同社のインターネットリサーチサービス「TrueNavi」にて実施した。回収サンプル数は1000件。
調査によると、9割以上のインターネットユーザーがウェブサイトにおいて、IDやパスワードの登録を途中でやめた経験があるとしている。その理由として、「入力項目が多かった(57.9%)」「教えたくない情報を求められた(56.7%)」「わざわざ入力するのが面倒だった(43.7%)」などが挙げられた。また、IDやパスワードを複数のサイトで併用しているユーザーは、9割以上にのぼるという。
インターネットユーザーが「ほぼ毎日使うサイト」は平均6.7サイト。一方で、ユーザーが確実に記憶できるIDやパスワードの平均が3.1組となった。ログインするサイト数と、記憶できるIDやパスワードの数にギャップが見られたという。
また、58.5%のインターネットユーザーが、今後のIDやパスワードの登録について「増やしたくないが増えてしまうと思う」と回答している。NRIでは、インターネット上でサービスを提供するには、IDやパスワードの登録負担を減らす工夫が必要となるだろうとしている。
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