Gmailの企業ユーザーおよび個人ユーザーは、いずれも米太平洋標準時2月24日午前1時30分頃に始まった大規模障害により、Gmailを利用できない問題に悩まされていたものの、Googleは、障害の復旧に至ったことを発表した。
同社のGmailサイトの信頼性などをチェックするマネージャーであるAcacio Cruz氏は、24日に公式ブログ上で、「もし24日にGmailアカウントへのアクセスを試みたなら、何らかの障害が発生していることに、おそらく気づいていることだろう。グリニッジ標準時午前9時30分を過ぎた直後に、当社のモニタリングシステムは、Gmailのコンシューマーおよびビジネスユーザー向けアカウントで、電子メールへのアクセスが妨げられる障害が、全世界規模で生じているとの警告を発している。現在、われわれは問題を解決するために全力を尽くしており、ご不便をおかけしていることを、心よりお詫びする」との説明を出していた。
その後、Googleは、Gmailのステータスを表示するページ上で、「現在、すでに問題は解決に至っており、すべてのユーザーは、メールへのアクセスが、再び通常どおり可能となっている」との声明を出した。同社は、今回の障害により、「多くの」ユーザーが影響を受けたと語っている。
Googleは、「Google Apps」の企業向け有料サービスの顧客に対して、毎月99.9%以上の稼働率で、Gmailへのアクセスを保証しており、それを下回る時に、Googleが何らかの返金に応じる姿勢であることを明らかにしている。Googleは2008年に、この保証している稼働率を下回るようなことは、これまで1度も生じていないと述べていた。
今回の障害は、Googleにとって、米国および英国内のGmailユーザーに対して、Gmail Labsの新機能として提供している、Gmailへのオフラインアクセスをアピールする機会となってしまった。このオフラインアクセス機能により、当然ながら、ネットワークへのアクセスが復旧するまで、メールの送受信こそできないものの、メールの閲覧、検索、ラベル分類、保存や、新規メールの作成までは可能となっている。
Googleは、企業向けにクラウドコンピューティング構想の導入を勧めており、これによって、アプリケーションは、企業内のコンピュータ上ではなく、インターネット上にホストされるようになるが、今回の大規模障害は、Googleへの懸念を生じさせるものとなった。しかしながら、Googleは、同社の提供サービスの信頼性は、多くの企業にとって、自社メールサーバの運用時に実現する信頼性にも匹敵すると主張している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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