1967年に録音したものの「ボツ」になり、人前でも1度しか演奏したことのなかったThe Beatlesの曲が、ようやくリリースされる可能性が出てきた。Paul McCartney氏がBBCのインタビューで語ったと、英国のThe Observer紙が現地時間11月16日に報じた。この14分にも及ぶ曲「Carnival of Light」がこれまでリリースされなかったのは、「冒険的」過ぎると考えられたからだと、McCartney氏は述べた。
McCartney氏は、自分がマスターテープを所有しており、一般のリスナーに聞いてほしいと考えている、と語った。
「僕はこの曲を気に入っている。なぜなら、The Beatlesが自由で、型にはまっていないからだ。そろそろこの曲を公にしてもいい時期だ」と、McCartney氏はインタビューで語った。
McCartney氏は、未発表テイクなどを広範に収めたコンピレーションアルバム「Anthology」が1995年にリリースされる際に、「Carnival of Light」をアルバムに入れようと働きかけたが、受け入れられなかったと述べた。もちろん、今後この曲をリリースする場合も、Ringo Starr氏と、故John Lennon氏および故George Harrison氏のそれぞれの著作権保有者から、承諾を得る必要がある。
しかし、Anthologyと同じようなコンピレーションアルバムをもう1枚リリースするという方法を別にすれば、McCartney氏による楽曲販売の方法はオンラインリリースだけになるかもしれない。
The Beatlesはこれまで、自分たちの楽曲がオンライン配信で購入可能になることをかたくなに拒んできたが、方針を変更する用意が整ったとの噂も頻繁にあった。Led Zeppelinが2007年後半にオンライン購入用のカタログを提供すると発表したあと、The Beatlesはデジタル音楽配信を拒否しているほぼ最後の大物アーティストになった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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