Googleは、「Gmail」インターフェースに搭載される、動画と音声を用いたチャット機能をリリースする。まだシンプルな音声およびビデオ会議サービスでしかないものの、インストールや利用方法は簡単で、Gmailの追加機能としては、よくできている。
しかしながら、「Skype」ほどの仕上がりではない。新たな「Gmail Video and Voice」では、Skypeの有料サービスで可能となっている、通常の電話ネットワークへの接続は行えない。他にも、音声通話の録音機能など、多くの追加機能が欠けている。
あくまでも米CNETの社内ネットワークから、Google社内の人物との接続で試したのみだが、筆者は、Gmail Video and Voiceの音質や画質のデモは、非常に優れたクオリティであると感じた。確かに、Skypeのダイレクトに接続ポイントを結ぶ構造とは異なり、Gmail Videoのトラフィックは、Googleのサーバ上を流れるようになっているため、Gmail Videoのクオリティは、もう少しSkypeのように安定してもよいと、筆者は期待している。筆者は、Googleならば、それに必要な帯域幅やサーバのキャパシティを持っていると思っている。
とはいえ、Gmail Video and Voiceは、筆者の2年前に購入したPCにとっては、大量にリソースを食うサービスとなってしまった。Gmail Video and Voiceの利用時には、すべてのCPUリソースを使い果たしてしまい、他のアプリケーションの反応は遅くなってしまった。筆者は、Skypeでは、ここまでリソースを消費する現象を経験したことはない。ただし、もっと新しいPCならば、おそらくは、こうした問題に悩まされることもないと思われる。
現在、一般的に広く利用されているビデオチャット製品とは異なり、Gmail Video and Voiceには、Flashではなく、プロプライエタリなプラグインが用いられている。2Mバイト程度の、ちょっとしたダウンロードが必要となり、Windowsでは、Firefox、IE、Chromeが、Mac OSでは、Firefoxがサポートされている。他のブラウザや、Linuxおよび携帯電話などのプラットフォームは、今後サポートされる可能性がある。
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