マイクロブロギングサービスのTwitterは、最高経営責任者(CEO)であるJack Dorsey氏と会長であるEvan Williams氏の役職を交代する計画だ。
同社の公式ブログによると、共同創業者であるWilliams氏がCEOに、Dorsey氏は会長に就任するという。
Williams氏はブログ投稿で、「われわれは今、新たな段階を迎えようとしており、そこにはこれまでとは異なる課題が待ち受けている。健全な企業というものは、絶好調のときにあってこそ変化の必要性を認めるものだ」と述べ、「Twitterが社内的にも社外的にも成長している今、われわれは将来の道筋をよく見据え、1人のリーダーによる集中的なアプローチが必要であると考えた」と語った。
Twitterは急成長しており、5月に1500万ドルの資金を調達している。今春には技術面の刷新を実施し、広く報じられていたサーバ問題の大部分を克服してきた。また、ケーブルネットワークCurrent TVが、大統領候補討論会中に「tweet」(Twitterのメッセージのこと)をリアルタイムで画面に表示したように、政治に関する時代の流れを追跡するための中心的なものになってきた。
しかし、Twitterはまだ、売上モデルのない過度に注目を集めている企業としてシリコンバレーの申し子という状況を脱せずにいる。金融危機が日々進展し続けている状態で、これは容易に受け入れることができることではない。
Twitterの利益化に対するアイデアについては、マーケティングツールとしてTwitterを利用したい企業向けにプレミアムアカウントの提供を検討しているとか、検索ツールSummizeを買収したのは広告モデルを利用し始めるためかもしれない、とうわさされている。
しかし、いずれも憶測の域を出るものではなく、現在の経済状況下では、Twitterは具体的な形を取る必要がある。今回の交代が投資家からの圧力によるものか、Dorsey氏とWilliams氏の自発的な判断によるものかはまだ明確になっていないが、少なくとも表層的な意味はある。同社の「顔」としてはWilliams氏の方が目立つし、Dorsey氏は裏方を好む傾向があるからだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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