Googleは、非常に長い間プロジェクトをベータ版のままにしておくことで有名である。そこである会社が、Googleのプロジェクトのうち、どれくらいにベータ版の表示がついているかわざわざ検証した。
ウェブサイトのパフォーマンスを測定する企業であるPingdomのブログRoyal Pingdomの米国時間9月24日の記事には、Google Labsプロジェクトのもの以外で「われわれが見つけた49製品のうち、22製品がベータ版だ。割合にすると45%である」と書かれている。「われわれは多くのGoogle製品に見られる、小さなベータ版の表示に慣れてしまって、ほとんど印象に残らない。『Gmail』が本当にまだベータ版であるかを入念にチェックしてしまったほどだ」と同ブログには書かれている。
数カ月前、Googleは筆者に対しベータ版の表示は「まもなく」Gmailからなくなると述べていたが、明らかに同社はそうすることに警戒心を抱いているようだ。
Royal Pingdomは、Googleのベータ版表示に関する基準に当惑していた。筆者も同様だ。
確かに、ウェブベースのアプリケーションは現在進行中のものとして扱うほうが簡単である。更新パッチをインストールするよう多くのユーザーを説得するよりも、中央サーバのソフトウェアを更新するだけで企業はすべてのユーザーベースを例えば「Flickr」などの新バージョンに誘導できる。しかし、ベータ版と表示することで、そのプロジェクトの後援者たちは、将来のユーザーや顧客と深く関わり合うことを恐れているような印象を与えてしまっている。
またGoogle自身が矛盾した行動をとっているように見えることもある。例えば、同社は有償版「Google Apps」の顧客にGmailのサービスレベル合意書(Service Level Agreement:SLA)を提供している。SLAを提供する意図は、企業ユーザーにサービスの動作を保証することにある。Gmailは2004年の導入時から流動的だった。
Pingdomによると、以下がベータ版が表示されているGoogleのプロジェクトである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス