ChromeのURL入力フィールドには、「Omnibox」という名称が付されており、Mozillaの「awesome bar」のように、ブラウジング履歴とリアルタイムの検索結果に基づいて、URLを提案するフィードが供給される。このフィードは、ユーザーを重視した仕様になっており、コミックの中では「インラインコンプリーション機能は、決して目障りにフラッシュするようなことはない。それは完璧に機能し、美的センスの上でも、気を散らすようなものとはならない」と説明されている。
Chromeのデフォルト設定のスタートページには、ユーザーが最も頻繁に訪れるページや、検索結果のトップランキングリストなどのサムネイルが表示される。また、Internet Explorer(IE) 8に搭載されるような、プライベートブラウジングモードも装備される。
Chromeのアーキテクチャは、セキュアなブラウジングに寄与するものとなっている。各ウェブページやタブは、独立したプロセスを実行して、コンピュータ上で他のプロセスにアクセスすることがないようにブロックされる。「われわれは既存のプロセスに境界線を設け、いわば(各プロセスは)牢獄に隔離されているようなものである」と、コミックでは説明されている。しかしながら、プラグイン向けには、より柔軟な異なった許可設定も与えられるように、開発が進んでいる。
フィッシングや詐欺サイトに関する情報を得るAPIおよびデータベースが、Chromeで採用されて(公開される)予定で、うまくいけば「ゼロデイ」詐欺行為の減少につながることになる。Chromeでは、この情報のアップデートが、定期的に行われる。
Chromeは、オープンソースプロジェクトとしてリリースされる。また、Googleは、オープンソースでローカルに実行される「Gears」を、Chromeに組み込んで、「あらゆるブラウザの基本機能の改善」に広く用いられるようになることを願っている。
CNETのNews.com編集長のDan Farberは、GoogleのChromeに関する分析を、1日に以下のように記した。
Chromeは、OpenSocialやGoogle Gearsなど、他のGoogleのオープンソースプロジェクトとマッチしている。Firefox、IE、Operaなどに対抗する存在となることで、一層の革新が進むことになるだろう。
「Googleは、ブラウザ界に君臨しようと目論んでいる」といった恐怖感を取り除く上でも、コードのオープンソース化は、洗練された方針であるが、Googleには、ブラウザ、アプリケーション、ミドルウェア、クラウドインフラストラクチャのすべてを包含する、包括的なインターネットOSの創造という野心があるようにも見える。
GoogleのChromeに関しては、まだ正式な発表は一切出されていない。
太平洋夏時間午後2時36分更新:Google Chromeが2日にリリースされる予定であることが正式に発表された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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