防災をテーマにしたコンテンツをセカンドライフ上に展示する「防災ミュージアム(仮称)」を内閣府が開設する。
内閣府では、現実世界と同様にさまざまな事象をセカンドライフで仮想体験できる機能に着目し、以前から地震や水害などを想定した災害シュミレーションなどをセカンドライフ上で展開するプロジェクトを手掛けている。今回、新設されるミュージアムでは、そうしたコンテンツを集め、市民が自由に利用できるようにし、防災意識の喚起と理解を深めることが狙いだ。
8月22日から25日に開催される「防災フェア2008 inさいたま」において、「セカンドライフ防災コンクール」と題したコンテストを実施。地震、津波、噴火、台風、豪雨、豪雪などの自然災害を対象とした防災をテーマに、セカンドライフを活用したシミュレーターなどの作品を8月15日まで募集している。コンクールの優秀作品は、防災ミュージアムの展示品第1弾として所蔵される。
内閣府の災害予防担当参事官の鳥巣英司氏は「防災ミュージムは、セカンドライフの防災シム内にある建物で、フランスのルーブル美術館のようなイメージ。作品名と作者を作品と一緒に表示し、作品を長く利用できるようにしたい。毎年実施している防災ポスターコンクールの作品の展示や、被災地の復興状況を報告する展示なども検討している」と説明した。
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