中国においてソーシャルネットワークFacebookへのアクセスができなくなっているという噂が、米国時間7月1日夜に表面化した。
Facebookはこれが事実であることは認めたが、原因については言及していない。Facebookの関係者らは声明で、「中国内のユーザーによるFacebookへのアクセスが困難な状態になっているという報告を受け、残念に感じている」と述べた。「われわれはサイトに対し、アクセスに支障をきたすような変更をしていない。状況については現在調査中である」(Facebook関係者らの声明)
Wall Street Journal(WSJ)は1日午前の時点で、中国内のFacebookの会員らによる同サイトへのアクセスが困難になっていると報じた。しかしその報道はさほど注目されることもなく、技術的な問題が原因だろうとしていた。
この状況に疑いの目を向けたのは、多くが米国や欧州からの駐在者である中国在住のTwitter利用者である。1日のWSJ報道後のタイミングで、「中国内でFacebookがブロックされている」と述べる者が現れた。「この国で激怒している人間が増えるぞ。次はTwitterの番か?」とこのTwitter利用者は書いている。
Facebookにアクセスできないのは、インターネットサービスプロバイダの問題かという意見に対し、別のTwitterユーザーは、「わたしはChina Netcomを利用しているが、FacebookのIP番号について同じ問題が生じているので、China Telecomだけの問題ではないようだ」と回答を寄せている。
しかしCNET Chinaに勤める筆者の同僚Rick Martinによると、Facebookへのアクセスは「できたりできなかったり」という状況であり、「ブロックされているようには見えない」という。Martinが同サイトにpingした結果、パケットロスが30%という「異常な結果」が得られたという。「アクセスできたりできなかったりするという今の状況がそのまま反映された結果になっている」と彼は述べている。
1日の間、この問題は水面下で議論されてきた。筆者が最初に見たのは、CollegeHumorの共同創設者Ricky Van Veen氏のブログ投稿であった。「中国の規則に従い、中国政府に内容を検閲させていれば、Facebookは遮断されなかったろうに」とVan Veen氏は記している。「GoogleやYahooなど他社とは異なり、Mark Zuckerberg氏(Facebook創設者兼CEO)は中国の規則に従うことを拒んだ。Markには脱帽する」(Van Veen氏のブログ)
CNET News.comは、この意見に対するFacebook側の考えをすぐに確認することはできなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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