Googleは、YouTubeと海賊版動画をめぐるViacomとの法廷闘争で、米最高裁判所まで争いを続けるつもりだ。一方、Viacomも、確固たる姿勢で取り組むつもりのようだ。両社幹部が米国時間5月7日に述べた。
Googleのコンテンツパートナーシップ担当バイスプレジデントであるDavid Eun氏は、Dow Jones Newswiresに対し、Googleは法廷以外の場でViacomの訴訟を解決する計画はないと述べた。「われわれは最高裁まで戦うつもりだ。それについて十分はっきりしている」(Eun氏)
一方で、Viacomの会長であるSumner Redstone氏はDow Jonesに対し、同氏はより広い理念を擁護していると述べた。
Redstone氏は、「われわれが訴訟を起こしたとき、われわれ自身の利益だけでなく、保護が必要な著作権を所有している全ての人の利益のために立ち上がった」と述べた。「われわれは、誰であってもいかなる形の海賊行為を許すことはできない。YouTubeであってもだ。彼らはわれわれの生産物を盗んで持ち逃げすることはできない」(Redstone氏)
Viacomは、「大量の意図的な著作権侵害」で2007年にGoogleを訴え、損害賠償として10億ドル以上を要求した。
この訴訟では、デジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act:DMCA)の中核を成す部分が争点となっている。1998年に制定された同法律は、ユーザーが公開したコンテンツに関係する著作権侵害からウェブサイト所有者を保護する。同法律のセーフハーバー(safe harbor)条項によって、著作権で保護されたコンテンツが請求後すぐに削除されている限り、著作権侵害の申し立てから身を守ることができる。
Viacomによる訴訟申し立ての後、YouTubeは海賊行為を監視する取り組みで、オリジナルコンテンツに対してアップロードされた動画をチェックする海賊対策ツールを導入した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス