Microsoftの心情は察するに余りある。Yahooへの買収提案は失敗に終わった。大騒動の後始末もおそらく大変だろう。しかし、All Things DigitalのKara Swisher氏によれば、Microsoftはまだ諦めていないようだ。Swisher氏によると、Microsoftは次善の計画を策定したという。Microsoftではこの計画を「Project Granola」(グラノーラ計画)と呼んでいるが、これは同社の音楽プレーヤー「Zune」のほうがまだましに思えるようなネーミングセンスだ。
Microsoftは、「Project Granola」の一環として、現在同社が所有している2億4000万ドル相当のFacebook株を拡大させて、Facebookの買収にまで持ち込めないか、その可能性を探っている、とSwisher氏は書いている。
具体的には、Microsoftの取引銀行が、すぐに何かしらの成果を期待するというわけではなく、「軽い打診」のようなものをFacebook側に送ったという。Swisher氏の取材に応えた匿名の金融関係筋は「われわれとしては、実質的な働きかけというよりは、Facebookの関心の度合いを知りたかっただけだ」と語り、Facebookには最終的に自社の株式を公開したいとの意向があり、この姿勢を変えることはないと思うと、自らの見解を明らかにしている。
しかし、Microsoftの最終目標はただ単に、人気の高いWeb 2.0企業のいずれかを買収することであり、それが必ずしもFacebookである必要はないのかもしれない。その場合、DiggまたはLinkedInといった企業が、Microsoftの最高経営責任者(CEO)を務めるSteve Ballmer氏のお気に召す、という可能性もある。
Ballmer氏には、グラノーラにはプレーンヨーグルトが合う、ということをお伝えしておこう。グラノーラは、シンプルな組み合わせの方がおいしく食べられるのだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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