米国のヘビーメタルバンドMetallicaのドラマーであるLars Ulrich氏は、長年ファイル共有に批判的だったが、最近、インターネットやデジタル音楽に対する考え方を多少変えたようだ。
Ulrich氏は、米国の音楽誌Rolling Stoneが先週行ったインタビューの中で、MetallicaはWarner Music Groupのレーベルであと1枚だけアルバムを制作すると語った。
では、彼らの今後のプランは?
MetallicaはRecord Store Day (レコード店の日)である4月19日、北部カリフォルニアに姿を現した。Ulrich氏はその時、Rolling Stoneに対し、「われわれは演奏者として、可能な限り自由でいたい」と述べ、「われわれは、RadioheadやTrent Reznorの活動を注視してきた。次のアルバム制作に27年、あるいはどんなに長くかかろうとも、インターネットの可能性に関して、われわれはあらゆることを楽しみにしている」
Ulrich氏は決してPtoPサイトを支持してはいないが、Ulrich氏の意図していることに誤解はない。Metallicaは、英国のロックバンドRadioheadや、米国のロックバンドNine Inch Nailsのリーダーを務めるReznor氏に追随すべきか検討している。RadioheadとReznor氏は過去6カ月間にウェブで複数のアルバムを配布し、音楽業界に衝撃を与えた。また彼らは、アルバムのデジタル版を無料で配布している。
Ulrich氏は、2000年5月にファイル共有サイトNapsterの本社を訪れ、30万人以上のユーザーの名前をつかみ、自分たちの音楽を違法にダウンロードしているとして非難した。MetallicaはNapsterに対し、それらの行為を止めさせるよう求めた。
Ulrich氏とMetallicaは、音楽業界の海賊行為撲滅の取り組みの象徴的存在となった。Ulrich氏の一連の発言は、(無料で配布されることが多い)デジタル音楽が今や音楽ビジネスの不可欠な要素であるということを音楽業界がどれだけ受け入れ始めたかを示している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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