Googleが米国時間4月21日、ウェブガジェットの大幅な拡張が可能かどうかをテストできる、新しいサンドボックスをプログラマー向けに発表した。ウェブガジェットは、小さなアプリケーションで、Googleのパーソナライズ可能なホームページ「iGoogle」でホスティングできる。
新サンドボックスは、GoogleのiGoogle開発者向けページで提供されており、開発者はこれを利用して、多くの新機能の開発に取り組むことができる。筆頭プロダクトマネージャーのJessica Ewing氏によれば、開発された新機能は最終的に、通常のiGoogleホームページでリリースされるという。
こうした新機能の中には、一連のガジェットをユーザーが素早くナビゲートできるようにするウェブブラウザの左領域や、ガジェットを画面上に拡大表示できる「キャンバスビュー」、「OpenSocial」規格を採用しているガジェット向けにソーシャル機能を一部利用できるようにする機能などがある。OpenSocialは、ウェブサイトでガジェットを利用できるようにするアプリケーションプログラミングインターフェース(API)で、MySpace.com、Ning、salesforce.com、Friendsterなどがサポートしている。
たとえば、これらの機能を利用すれば、ゲーム「Pac Man」のガジェットを利用しているユーザーは、ゲームを全画面表示にすることもできるし、ゲームをしていないときに、OpenSocialの通知機能を利用して、友人が最高得点を更新したら通知されるようにすることもできるとEwing氏は述べる。
「ホームページ環境をもっとおもしろい魅力的なものにする」とEwing氏は語った。
GoogleはYahooを守勢に立たせているが、Yahooのポータルサイト「My Yahoo」は、GoogleのiGoogleにより大きな差をつけている。ホームページサイトにはほかに、NetVibesや、LiveUniverseに買収されたばかりのPageFlakesなどもある。
Ewing氏は、一般のiGoogleユーザーに新機能を提供する時期は明らかにせず、「まだ日は確定していない。まもなくだと思う」と語った。
詳細については、「Google Code Blog」と「YouTube」に公開されている解説ビデオを参照してほしい。
Googleのニュースは、「Web 2.0 Expo」が開幕する前日に発表された。このタイミングで発表されたのは偶然だが、ウェブ2.0のプログラマーが興味を持つことは間違いない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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