ハッピーエイプリルフール!
期待に応えてGoogleがやってくれた。同社は米国時間4月1日、「Gmail」に偽の「Custom Time」機能を組み込んだのだ。ユーザーは過去に向かって電子メールを送信できるので、大事な締め切りを二度と逃さなくてすむという。新機能は、「電子的なフラックスキャパシタ(次元転移装置)を使って因果律の問題を解決するものだ」と、Googleは書いている。
「同僚が『早い者勝ち』でチケットを提供すると言ってくれたメールに、僕が『一番早く』返信して、Radioheadの2枚のチケットを手に入れた。ほかの誰かがすでにその2枚のチケットを手に入れていたけど、みんなにもう一度メールボックスを確認するよう頼んだ。同僚たちはこの件で僕がCustom Time機能を使ったことに気づいているようだけれど、僕はそれを否定する」と、Custom Timeのサイトには偽の証言が掲載されている。
エイプリルフールはGmailの開発者と利用者たちにとって特別な日だ。というのも、実際Gmailの「本物の」ベータ版がリリースされたのが2004年4月1日だったからだ。
しかし、Google本体のエイプリルフールのいたずらは、Gmailをはるかに超えていた。Googleのホームページで提供されていたのは、いたずら好きなドットコム寵児のGoogleとRichard Branson氏が率いるVirgin Galacticとのコラボレーションによる偽の「オープンソース」火星探検プロジェクト「Virgle」へのリンクだ。Virgleのサイトにはこう書かれている。「地球は問題を抱えている。人類はそろそろ『Plan B』に着手していいころだ。そこで、2014年から、Virgin創設者のRichard Branson氏とGoogleの共同創設者Larry PageおよびSergey Brinは、数百人のユーザーを人類史上最も壮大な冒険旅行へと導くつもりだ。この『Project Virgle』では、火星に初の永久植民地を建設することになる」
Project Virgleに関する情報には、このプロジェクトに興味を持った「開拓者」向けのアプリケーションと、Page氏とBrin氏が出演するビデオが付いている。ビデオのなかで2人は、真面目な顔をするのにかなり苦労しているようだ。
Googleには、ほかにもエイプリルフールのおふざけに参加した部門がある。YouTubeのホームページでは、特集ビデオへのリンクはすべてRick Astley氏の1987年のヒット曲「Never Gonna Give You Up」のミュージックビデオにつながっていた。同曲は2007年、ギークたちのあいだでちょっとしたブームになったが、それはRickroll現象(YouTubeで視聴者を偽のリンクで誘ってRick Astley氏の「Never Gonna Give You Up」のミュージックビデオにリダイレクトしてしまういたずら)のためだった。
また、「Google Calendar」でも、ユーザーが朝ベッドから出るの支援してくれる「Free Wake Up Kit」(無料目覚ましキット)なるものが提供された。
Googleの出した偽の告知には、次のように書かれている。「『ウェイクアップ』通知は、段階的にうっとうしさを増す手段を使ってユーザーを起こす。最初は、ユーザーの電話にSMSメッセージを送信する。それで起きなければ、より強制的な手段が使われる。同キットには大型バケツが同梱されており、水道管に接続して自動で水が満たされるように設計されている。さらに、ベッドに装着する強力なバネが付属し、寝ている場所から強制的に放り出す」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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