米ヤフー、女性向けの新サイト「Shine」を開設

文:Elinor Mills(CNET News.com) 翻訳校正:大熊あつ子、高森郁哉2008年03月31日 19時23分

 米Yahooは米国時間3月31日、女性向けの新サイト「Shine」を開設した。Shineは、オリジナルブログのほかに、大手出版社のConde Nast PublicationsやHearst、Timeといったパートナーのコンテンツを目玉として掲載する。

 Shineは、Yahooの最新の分野特化型サイトだ。同社の分野特化型サイトには、「Yahoo News」「Yahoo Finance」「Yahoo Sports」「Yahoo Entertainment」といった人気サイトのほか、これらよりかなり人気は下がるが「Yahoo Tech」や「Yahoo Green」といったサイトもある。Shineは、Yahooがトピックではなく人口統計学的に分類される特定の層を対象とする初の試みだ。

 Yahooのライフスタイル部門でゼネラルマネージャーを務めるAmy Iorio氏によると、Yahooは「ライフスタイル」のカテゴリでトップのサイトになることを目指しているという。この目標に対して、人口統計学的に見た女性は格好のターゲットだ。特に、Yahooを利用する女性が非常に多いこと(Yahooを利用する25〜54歳の女性の数は月間4000万人)と、男性よりも女性のほうがブログを好む傾向があるという事実を考え合わせると、対象を女性に絞り込むことは理にかなっている。

 「これはYahooにとって非常に重要なユーザー層だ。われわれは社内でこの層のことを『最高家庭責任者』(chief household officer)と呼んでいる」と、Iorio氏は述べた。

 Yahooのオリジナルコンテンツに対する取り組みは、すべてが成功してきたわけではない。しかし、今回のShineは、よりハイブリッドなサイトになっている。記事やオリジナルブログは、「Glamour」「Epicurious.com」「Style.com」「InStyle」「Cosmopolitan」「Harper's Bazaar」「Women's Health」「Good Housekeeping」など、広範なソースから集めて提供する。

 8人の編集者たちが、さまざまなセクション(ホーム、子育て、ファッション、カルチャー、キャリアなど)を監修し、雑誌「Jane」の元編集長のBrandon Holley氏がShineの編集長を務める。

 Shineでは、読者が同サイト内に自分のブログを開設でき、コンテンツとして価値が高いと判断されれば、そのブログがサイト上の別のセクションで特集記事として取り上げられることもある。

 また、Shineから「Yahoo Mail」を利用することも可能で、「Yahoo Search」「Yahoo Food」「Yahoo Health」「Yahoo Astrology」とも統合されている。しかし、「Yahoo Messenger」や「Yahoo Answers」など、さらに多くのYahoo資産との統合もできたのではないかという印象も受ける。

 Shineは、女性向けオンラインコミュニティーのiVillageや、ファッションとセレブのニュースに特化したGlam.comと競合するが、そのコンテンツパートナーと編集陣がほかとは異なる、とHolley氏は説明する。Shineは他のサイトに比べて編集方針がより明確で、読者との双方向性も高い点で、他のサイトと差別化できるだろう、とHolley氏は述べた。

 一見したところ、Shineは美的センスを感じさせるすっきりとしたデザインが魅力になっているようで、Yahooはシンプルなサイトデザインで知られているわけではないにもかかわらず、競合サイトに比べて煩雑な感じが少ない。Shineのサイトはこちらだ。

Shine Shine
提供:Yahoo

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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