Second Lifeを開発したLinden Labの最高経営責任者(CEO)で、同仮想世界の創設者であるPhilip Rosedale氏は米国時間3月14日、同職を退く意向を明らかにした。
Rosedale氏は、熱烈なSecond Lifeユーザーに対し、今後も常勤の取締役会長として同社に留まることを約束した。
Second Lifeではアバター名Philip Lindenで知られるRosedale氏は、辞任の具体的な日程については明らかにせず、社として「新しいCEOの選任に全力で取り組んでいるところだ」と述べるに留めた。
同氏は続けて、「Second Lifeを大きく成長させ、周囲のニーズと自分自分の熱意を満たすことがしたいという欲求に突き動かされて今回の決断に至った。具体的な日程は決まっておらず、後任について検討している間、私は現在の職務を続ける」と語った。
Linden Labは未来に目を向けた夢想家よりも、豊富な経験を持つビジネスのプロを求めているようだ。Rosedale氏は、Second Lifeの公式ブログへの投稿で、「ビジョン、戦略、デザインへの直接の貢献を通して製品を開発しLinden Labを発展させることが、私がSecond Lifeのためにこれまでしてきた、そしてこれからも続けていく貢献の中で最も重要なことだと考えている」と述べている。
「Second Lifeが大きくなるに従い、膨大な数のユーザーにとり、優れたチームを形成し彼らを成長させること、つまり会社の成長を牽引しそれを支えていくことがCEOの役割としてますます求められるようになるだろう」(Rosedale氏)
ここしばらく、Linden Labでは混乱が続いている。2007年12月には最高技術責任者(CTO)を務めていたCory Ondrejka氏が同社を離れたが、開発をめぐる意見の違いからRosedaleが同氏を解雇したことを示すメールが外部に漏洩した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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