ラスベガス発--Mozilla CorporationのバイスプレジデントMike Schroepfer氏は、Microsoftがより多くの規格に準拠したモードをデフォルトでサポートすることにより、ウェブデベロッパーは時間を大幅に節約することが可能になるだろうと述べた。
Schroepfer氏は現状について、ウェブデベロッパーは「Opera」「Safari」「Firefox」といったブラウザで正しくレンダリングされるサイトを短時間で構築できるが、同じサイトが「Internet Explorer(IE)」で正しくレンダリングされるようにするためにしばしば膨大なエネルギーを費やしていると述べた。
Schroepfer氏は「MIX08」の会場で筆者と言葉を交わした際、「ウェブデベロッパーは、IEの特殊な構造のために、サイトをIEで正しく機能させるために膨大な時間を費やしている」と語った。
「Internet Explorer 8」でこれまで以上に標準に準拠しようとするMicrosoftの動きについて同氏は、好ましいことだと述べた。
「明るい材料だ。この流れがさらに加速することを希望する」(Schroepfer氏)
特に、Microsoftが今後サポートする規格についてロードマップを示せば、ウェブデベロッパーは早い段階で時間の配分を決めることができる。Schroepfer氏は、Microsoftがスケーラブルベクトルグラフィックスと呼ばれる新しいグラフィックス規格をサポートすることを期待していると語った。
「そうなれば、ウェブにとって大きな勝利だ」とSchroepfer氏。
Schroepfer氏はさらに、ベータ版の第4弾の開発が進行中で、正式版のリリースも間近に迫っている「Firefox 3」の持つ利点について語った。同氏は中でも、同ブラウザの「awesome bar」に焦点を当てた。この機能は、これまで閲覧したウェブサイトのアドレスだけでなく、そのサイトに掲載されている他の情報も記録するというもの。例えば、「テレビ」と入力すると、アドレスにテレビであることを示す文字が無くても、最近Amazon.comで行ったテレビ検索の結果が表示される。
「一度これを体験したら、他のブラウザは使えない」とSchroepfer氏は言う。同氏はさらに、向上した速度、アンチマルウェア機能についても語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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