ソフト開発のCurioは2月1日、テスト展開していたブックマーク管理ツールの本格展開を開始した。使い勝手の向上や不具合の解消にメドがついたため、一般公開に踏み切った。タグによるブックマーク管理やタグごとに利用者が登録するブックマークを共有し合える機能が特徴。年内には英語版の提供も開始する考え。
本格展開を開始するオンラインブックマーク共有ツールの名称は「Swimmie Ver1.2.0」。ブラウザに埋め込むFirefox用のプラグインで、タグで管理することによる複数テーマでの同一ブックマーク管理や、利用者による同一タグ配下にあるブックマークをネット経由で共有し合える。
本格展開にあたり、テスト展開時の利用者の声を反映してタグによる管理以外にもファルダ管理を加えたり、共有ブックマークの表示や「公開/非公開」の設定を分かりやすくするなど使い勝手を向上。共有ブックマークの検索結果の高速化を図るためにサーバー周りの増強などを行った。
現時点では「Firefox2.0」にのみ対応しているが、近く正式公開される見込みの「Firefox3.0」への対応も準備。収益の軸に据えるSwimmieが表示されるサイドバーに出すテキスト広告展開については「年内のどこかのタイミングで入れていきたい」(Curio代表取締役の小林慶太氏)としている。
Swimmieは2007年7月にテスト版を公開。利用者3000人での試験運用を行っていた。テスト版で生じていた不具合については、「他のプラグインとの機能衝突があった。直接関係がありそうな人気の拡張機能20件以上については検証済み。一般公開版では問題ないと見ている」(同)としている。
Curioは2007年5月設立。主力サービスとなるSwimmieは独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「中小ITベンチャー支援事業」に採択されたプロジェクトで、同社が事業責任者となって展開する。今後半年間で利用者10万人を目指す。
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