Amazon.com傘下のInternet Movie Database(IMDb.com)は、Withoutaboxを買収することで最終的に合意したと発表した。これによりAmazonは、映画の分野にさらに一歩踏み込むことになる。
Withoutaboxは、独立系映画制作者が世界中の映画祭に作品を出品したり映画の宣伝をしたりするのに役立つオンラインツールの開発やサービスの提供を行っている。
ロサンゼルスを拠点とするWithoutaboxは、2000年に創設されて以来、15万人の映画制作者とともに活動してきたという。Internet Movie Databaseは、映画やテレビなどの娯楽番組の検索可能なデータベースによって、毎月5000万人を超えるユニークビジターを惹きつけている。
米国時間1月17日に発表された最終的な合意は、Internet Movie Databaseユーザーに提供する映画情報をさらに増やし、Withoutaboxを利用する映画制作者のために観客を大幅に拡大するのが狙いだ。
Withoutaboxの最高経営責任者(CEO)であるDavid Straus氏は、声明の中で次のように述べている。「8年間にわたってWithoutaboxは、映画制作者と映画祭ができるかぎり幅広い観客の心をとらえられるようにしてきた。これからは映画制作者と映画祭が、毎月(IMDb.comを)訪問する5000万人の映画ファンと直接結びつくことができる」
Amazonも、Amazon Unboxを通じて映画やテレビ番組の販売、およびダウンロード形式のレンタルを行うなど、何年も前からハリウッドのコンテンツを手がけている。
合意内容に従い、Internet Movie DatabaseはWithoutaboxを独立した組織として運営していく。
契約の条件や買収の完了時期は明らかにされていない。ハリウッドでよく言われるように、「それは秘密」らしい。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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