ストレージが不足していた「Gmail」ユーザーに対する救済措置が、米国時間10月12日から開始された。Googleは、同社の好評な電子メールサービスへのストレージの追加速度を早めることと、「Google Apps」ユーザーへの特典を発表した。Gmailのスタートページにあるストレージカウンタが、3GBにじりじりと近づく様子を見たことがあるかもしれないが、その速度が少し速くなる。一方Google Appsユーザーには、もう少しよい特典が提供される。「Standard」および「Educational」ユーザーは、Gmailと同じサイズが提供されるとともに、「Premier」ユーザーにはさらに15GBされて、25GBまで提供されるようになる。
この新しく追加されたストレージにおいて1つ欠けているものは、ファイルをダンプする場所、つまり長い間待ちわびている「GDrive」である。Googleが実際に提供するこれに近いファイルダンプ機能としては、合計100MBのファイルストレージを提供する「Google Groups」サービスのものがある。競合他社と比較すると、Microsoftは、11日夜に制限を1GBまでに増加した「Windows Live SkyDrive」サービスを提供しており、Yahooのやや問題のある「Briefcase」サービスでは、Yahoo登録ユーザーのみと共有できるわずか25MBの共有ストレージを提供している(ちなみにこのサイズは、Gmailの添付ファイルサイズの制限にほぼ等しい)。
Googleは、ユーザーに無限のストレージを提供するという概念をかかげた同社の「infinity + 1」というコンセプトを、正しく伝えていないと筆者は思っている。それは単にGoogleのみの用語であり、同社は今回のようにできるようになった場合のみ、ストレージ制限を調整する。同時に同社は、有料のストレージ追加サービスを静かに宣伝している。年間契約によりGoogleアカウントに最大400GBのストレージを追加するというものである。これは伝説のGDriveがいつかは提供されることを暗示するものだが、もし読者がGoogleが現在提供する無償ストレージ以上の大容量を期待しているとしたら、その期待は捨てた方がよい。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」