NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とNTTレゾナントは10月11日、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「goo ホーム」のサービスを提供開始した。
goo ホームは、gooをはじめNTTグループが提供する各種のウェブサービスと連携したSNSだ。招待制をとっておらず、NTTレゾナントの提供するIDサービス「goo ID」のアカウントを取得すれば無料で利用できる。
友達の登録やコミュニティー、足あとといった機能を備えるほか、gooが提供するニュースや占い、天気予報といったコンテンツや好みのRSSフィードを表示するマイポータル的な機能も提供する。また、NTTコミュニケーションズが提供する画像共有サービス「OCNフォトフレンド」にアップロードした画像の共有もできる。
また、日記機能は、gooブログをはじめとしたブログサービスを利用する。他社で提供するブログサービスを利用することも可能だが、NTTレゾナントが提供する「gooブログ」を利用すれば、記事の公開グループを設定し、特定の友達にだけ記事を公開するといったことが可能になる。
「goo ホームは友達関係を築く基盤。この基盤の上にgooのサービスをのせていく」とNTTレゾナント取締役でポータル事業部事業推進部長の大町雄一氏は説明する。goo ホームの上で、NTTcomグループが提供するCGMサービスを利用できるようにし、「開かれたプラットフォーム」を目指す。
NTTレゾナントではgoo ホームの提供と同時に、ソーシャルブックマークサービスの「gooブックマーク」の提供も開始した。記事の公開非公開を指定できるほか、ブックマークした内容を階層構造で管理できる機能も備える。同サービスもgoo ホームに対応しており、友達設定したユーザーのみでブックマークの情報を共有するといったことが可能だ。
今後は12月にブログの読者を解析するためのブログパーツを追加するほか、教えてgooなど既存サービスのgoo ホーム対応を進める。第4四半期にはNTTレゾナントコミュニケーションズのISPサービス「OCN」やぷららネットワークスのISPサービス「ぷらら」のユーザー向けサービスを拡大し、さらにモバイル対応なども検討している。なお、OCNやぷららは独自にブログサービスを運営しているが、gooブログ同様に権限設定などが行えるかという点については検討中だという。
mixiやモバゲータウンをはじめとして数百万ユーザーを抱えるSNSが登場しており、かなり後発のサービスとなるgoo ホーム。
この時期にサービス開始を決断した理由について、NTTレゾナントメディア事業部担当課長の上床昭人氏は「確かに遅くなってしまった」とした上で、gooブログのユーザーから特定のユーザーにだけ記事を公開したいという要望が多かったためとした。また、mixiと対比して「mixiは日記を中心にニュースや音楽などを取り込んでいくが、我々はすでに各種のサービスを持っている。それを友人関係で利用できるようにした」と違いを説明する。
今後はバナーや検索連動型広告、行動ターゲティング広告など広告と公式コミュニティーの提供によるマーケティングなどで収益化を目指す。「広告今年度中に100万ユーザー。それくらいでないと広告ビジネスとしてかなり厳しい。3年後には300万ユーザーの獲得を目指す」(上床氏)とした。
上床氏はNTT Comグループで抱えるユーザー数について、ISPで600万、goo IDは800万強、ぷららのユーザー数も二百数十万あると説明。「重複もあるので一概に数えられないが、まずはグループが抱えるユーザーに対してアプローチをしていきたい」(上床氏)とし、グループ企業のユーザーや企業、団体などでの利用に対しても積極的にサービスをアピールしていくという。また、現在84万ユーザーを抱えるgooブログについては「半数には利用してもらいたい」と語った。
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