3600万人の加入者を持ち、英国を中心に人気を博すSNSのBeboは米国時間8月21日、新しいIMイニシアティブでMicrosoftと提携したことを発表した。これにより、Bebo内はサイト内のIMで「Windows Live Messenger」(旧サービス名「MSN Messenger」)をサポートすることになる。
Beboユーザーは、自分のWindows Liveユーザー名をBeboに提供することで、自分のプロフィールに「IM Me」ボタンを追加できる。これにより、他のBeboユーザーがオンラインの場合、ブラウザ上でIMを利用できる。だがBeboのIMはオープンで、Windows Live Messengerアカウントを持たないユーザーも利用できる。2社の提携の本質は、既存のWindows LiveアカウントをBeboに統合し、堅牢なウェブベースのチャットインタフェース技術を提供するものといえる。
今回のBeboとMicrosoftの提携が、買収騒ぎに沸くデジタルメディア業界に何らかの含みを持つと考えるべきではないだろう。現時点では、この提携はWindows Live Messengerのみに厳密に限定されているからだ。Beboは検索技術にYahooを利用しており、Yahooは以前から独立系SNSであるBeboを買収するとうわさされている。
ライバルのMySpaceは2007年6月にIMサービスを開始したが、Windows Live Messenger、「Yahoo Instant Messenger」「AOL Instant Messenger(AIM)」など他のIMクライアントとは別にしている。一方、Facebookはサイト内でIMサービスを提供していないが、サードパーティの開発者が「Facebook Platform」を利用してIMサービスを構築している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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