eラーニング利用者、過半数が「利用効果あり」と肯定的な回答

 インターネットアンケートサービス「gooリサーチ」を共同で提供するNTTレゾナントと三菱総合研究所は8月22日、「第7回ブロードバンドコンテンツ利用実態調査」の結果を発表した。

 同調査は、インターネット利用ユーザーのブロードバンドコンテンツの利用状況について、最新の実態を把握することを目的とした定点調査で、今回はeラーニングの利用動向について調査を実施している。

 調査によれば、eラーニング利用経験率は18.6%で、会社員等(会社経営者を含む)や大学生等(大学院、短大、専門学校生を含む)で高く、ビジネスマンや高校卒業後の学生を中心に利用が進んでいることが分かった。

 eラーニング利用者が、これまで利用したことがある分野としては、ITが最も多く、42.3%を占める。次いで、語学(英語)、自社業務スキルが多かった。

 また、主に利用したeラーニングサービスの提供形態を尋ねたところ、利用経験者のうち50.9%が「会社内(イントラネット等)で提供されているeラーニングサービス」と回答した。会社経営者・会社員の場合には、6割以上が、この会社内のeラーニングサービスで利用している。

 eラーニングの利用効果については、7.8%が「かなり効果があった」、44.4%が「やや効果があった」と回答しており、過半数が効果があったと肯定的回答をしている。自分のペースに合わせた学習や進捗管理ができることや、時間を有効に使えることが主な理由となっている。

 eラーニングの利用経験者における利用時のモチベーション維持に重要な点としては、「所属企業からの強制力(業務命令等)」との回答が多かった。

 今後の利用意向についてみると、特に利用経験者において、「自ら進んで利用する予定」という回答が37.0%と高く、また「会社や学校などの指示により利用する可能性がある」という答えも49.6%と高いことから、今後eラーニングを着実に拡大するには、会社や学校による利用促進や支援が必要であるとしている。

 調査は7月2日から9日にかけて、gooリサーチ登録モニターおよびgooユーザーを対象に、公開型インターネット調査で行われた。有効回答者数は4万4011名。

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