UPDATE MTV Networks、RealNetworksそしてVerizon Wirelessの各社が新しいデジタル音楽構想を共同で立ち上げ、強大なAppleの「iTunes」への対抗を目指す。
これら3社による「Rhapsody America」と呼ばれるコラボレーションはまだ立ち上がっていない。だが、順調とは言えないMTVの「URGE」ミュージックストア、Realの「Rhapsody」定額ダウンロードサービス、そしてVerizonの「V Cast」モバイルメディアサービスを組み合わせることで、PC、デジタル音楽プレーヤー、そして携帯電話の全プラットフォームに対応するミュージックストアが出来上がる。
新会社のRhapsody Americaは、MTV NetworksとReal Networksの正式なジョイントベンチャーとなっており、Verizon Wirelessを独占モバイルパートナーとしている。ブランドとしてのURGEは消滅することになり、MTV Networksの「MTV」、「VH1」、および「CMT」の各音楽ブランドはRhapsodyがサービス名になる。新会社のトップにはMTVのURGEでゼネラルマネージャーを務めるMichael Bloom氏が任命された。同社のオフィスはニューヨーク、サンフランシスコ、シアトルに設置される。
URGEは、MTV Networksの音楽ブランド関連のミュージックストアとして始まった。だが、大きな話題となったMicrosoftとの提携は、Microsoftが「Zune」ミュージックプレーヤーを発売し、ミュージックストアを立ち上げたことで頓挫していた。
MTV、Real、およびVerizonの各社の幹部は米国時間8月21日午前に共同で電話会議を開き、「キャプテン・プラネット」や「百獣王ゴライオン」などのスーパーヒーローを引き合いに出し、「提携」や「共闘」を繰り返し訴えた。MTV NetworksのMusic/Logo/FilmsグループプレジデントVan Toffler氏は、「これら3社によるコラボレーションは、われわれにとって二度と無い追い風だ」とし、各社はRhapsody Americaを「疑問の余地のない最高のサービス」にすべく努力していくことを付け加えた。
RealNetworksの会長兼最高経営責任者(CEO)、Rob Glaser氏は、「これら2社の巨大マーケティング企業と連携する概念は、われわれの立場から見て非常にエキサイティングなものだ。この関係構築は長年の努力の結晶だ」と語った。Rhapsody Americaの過半数株式を保有するRealNetworksは、注目を集める提携を繰り返し、かねてから楽曲販売の世界シェア拡大を目指していた。
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