ファスト サーチ&トランスファとキールネットワークスは7月18日、ファストがキールの新規事業開発を支援することで業務提携すると発表した。
キールは現在、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)型のコミュニケーションプラットフォームとなる「nuco」(Neuro-extended Communication:ニューコ)の開発を2月に開始し、11月の本格的なサービス開始に向けてベータテストを実施中だ。
現在のSNSは、主に招待制による不特定多数の個人対個人のコミュニケーションツールにとどまっているが、nucoは目的や志向を同じくした個人を基本とするメンバー間でより緊密な情報交換や交流を可能にする。メンバー間でのファイルやスケジュール、メッセージを共有するほか、物品やサービスの売買および決済などの機能を提供する予定だ。
ユーザーとしては、同窓会メンバーやサークルのメンバー、さまざまなメンバーシップ会員やユーザグループ、さらには短期的に組織されるプロジェクトチームのメンバーなどを想定している。
ファストのエンタープライズサーチプラットフォーム(ESP)は、nucoの検索技術の基盤となる。キールネットワークス 取締役最高執行責任者の櫻井智明氏は、「ファストのESPは、nucoにとって不可欠な存在。データマッチングやデータクレンジング、構造化データおよび非構造化データの抽出、コンテンツモニタリング、さらには外部のウェブサイトからの情報検索・情報収集に活用される予定だ」としている。
キールは、将来的にエンタプライズ向けコミュニケーションプラットフォーム事業に参入することも視野に入れており、櫻井氏は「今後ファストが提供するエンタプライズサーチソリューションを全面的に採用し、エンタープライズ向け事業の拡大につなげたい」としている。
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