Goolgeが書籍検索サービス「Google ブック検索」の日本語版を提供開始した。このサービスでは、検索キーワードを含む書籍の基本情報や、場合によっては書籍の数ページもしくは全文を閲覧することができる。
Google ブック検索やGoogle.co.jp で検索した際のキーワードを含む書籍が見つかると、その書籍名とイメージを検索結果に表示する。
検索結果のリンクをクリックすればより詳細な情報を得ることができる。著者、出版社、発行年、ISBNといったメタデータのほか、書籍内をさらに検索するための検索ボックス、Amazon.co.jpをはじめとしたオンライン書店への購入リンクなどが表示されている。
Google ブック検索にインデックスされている書籍は、Googleが出版社と図書館から集めたものだ。 著作権が消滅している場合や出版社もしくは著者の許可がある場合は、書籍の全文を表示することができる。
ほかにもパートナーとの著作権処理の段階によって、書籍の数ページを表示する「部分プレビュー」、検索語句の前後のいくつかの文章を抜粋表示する「スニペット表示」という2つ表示パターンがある。
なお、Googleがデジタル化していない書籍はプレビューを利用できず、書籍のメタデータや書誌データ、ウェブ検索の結果などが表示される。上記のように著作権に応じて、全文表示、スニペット表示、部分表示、プレビュー非表示の計4種類の表示方法がある。
全文表示の場合は内容をすべてウェブで閲覧できるほか、PDF形式でのダウンロード、プリントアウトも可能だ。
部分表示、スニペット表示の場合も書籍の全文がGoogleにインデックスされており(出版社は特定の部分を隠すこともできる)、その中から検索キーワードに最も関連のある一部分が各ユーザーに届けられる。
米Googleでブック検索の開発責任者を担当するプロダクトマネージメントディレクターのAdam M.Smith氏は、「ブック検索は我々にとって非常に重要。世界中の情報にアクセスできるようにするというGoogleのミッションの中心となるものだ」と語り、その重要性をアピールした。
これまでGoogleはデジタル化された情報を集めてきたが、多くの情報がまだデジタル化されないまま存在している。
特に書籍のようなオフラインの情報をいかにデジタル化し、インデックスに加えていくかはGoogleにとって大きな課題である。
「ブック検索は(Google創設者である)Sergey Brinの夢だった。彼は過去にデジタル図書館コミュニティにも所属していた」とAdam M.Smith氏は話す。ブック検索は、本の内容を検索できるようにしたいというシンプルなアイデアから開発が始まったという。
現在、Google ブック検索は日本語を含め10言語、70カ国で提供されている。グローバルで100万タイトルの書籍を検索対象としており、1万社以上の出版社、25の図書館が参加しているという。なお、日本語の書籍のインデックス数は非公表だが、全体の数%を占めているそうだ。
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