ロンドンを拠点とするPrivacy International(PI)が、プライバシー保護に関する格付けでGoogleをトップインターネットサイトのなかで最低ランクに位置づけた。伝えられるところによると、Googleはこの監視団体を強く非難しているという。事態は相互の中傷キャンペーンの様相を呈してきている。
PIは各トップサイトのプライバシーパフォーマンスを米国東部夏時間6月9日にリリースした。事前発表を受けたと思われるAPなどの各種通信社は、PIが格付けとして最低ランクをGoogleに与えたと報じている。このランクの企業は、「消費者を総合的に監視し、プライバシーに対する敵対行為が横行している」とされる。
APによると、Yahoo、Microsoft、AOLをはじめ、調査対象となったほかの22社でこのレベルにランクされた企業は1社もないという。記事ではさらに、このレポートに落胆するGoogleの法律副顧問の話として、「これはわれわれのサービスに対する多数の誤りと誤解から生じたものだ」とある。
同団体のサイトには、メディアを通じて「PIとレポートの信用を傷つけるための中傷キャンペーン」に乗り出すGoogleを非難する声明を発表している。
その声明には、「PIは、Googleに向けた詳細な公開書簡を用意し、謝罪を求める」とある。
PIによるレポート公表前も、Googleのプライバシーポリシーはかなり以前から攻撃されてきた。欧州委員会の諮問グループは先ごろ、ユーザーの検索データをGoogleが利用および管理する方法に対して懸念を高めている。また、計画中のDoubleClick買収後にGoogleが消費者のプライバシーに与えるかもしれない脅威について調査を実施するよう、3つの公益団体が米連邦取引委員会(FTC)に圧力をかけている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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