SkypeおよびKazaaの創設者らが設立したネット動画配信企業Joostは米国時間5月1日、一般向けサービスの提供を開始すると発表した。
Joostの発表によると、PtoPモデルに基づく同社ソフトウェアの非公開ベータテストが終了したという。ベータテスト参加者は、新しいバージョンにアップグレードする必要がある。また、「Joost」コンソールのダウンロードへの招待が人数制限なくできるようになった。
同ソフトウェアの最新版には、Coca-Cola、Intel、Hewlett-Packard、NikeなどJoostとの提携を先週発表した32社の広告パートナーの商業用コンテンツが含まれる。
Joostの最新版は、提供範囲が拡大され、多数のビジネス契約が締結されたが、まだベータテスト版であるとみなされている。同サービスはまだ無償で提供される。
またJoostは1日、Turner Broadcasting System、National Hockey League(NHL)、Sports Illustrated、Hasbro、Sony Pictures Entertainmentという新しい提携先による提供コンテンツをいくつか発表した。
今週後半からJoostで配信されるTurnerのコンテンツは、同社のAdult SwimとCNNの番組からのもので、CNN Productionsによるドキュメンタリー、「Anderson Cooper 360」などのニュース番組、「Robot Chicken」や「Aqua Teen Hunger Force」など(Cartoon Networkが配信する)Adult Swimアニメなどがある。さらにCNNのRSSフィードが、Joostの最新ニュース配信用ニュースティッカーに加えられた。
同社によると、他の新しい提携先4社によるコンテンツは、2007年5月中にJoostで配信開始されるという。その多くは「なつかしの番組」を提供する。Sony Pictures Televisionは「刑事スタスキー&ハッチ」や「チャーリーズ・エンジェル」などの昔のヒットテレビ番組を提供し、Hasbroは、1980年代のアニメシリーズである「トランスフォーマーズ」や「G.I.ジョー」をベースとした2チャンネルを提供する。
NHLとの契約も同様に、最初は過去の試合の軌跡をたどる内容となるが、今春後半にはスタンレーカップの全試合の再放送やプレーオフのハイライト映像も提供される予定である。一方、Sports Illustratedのコンテンツは、2007年の水着特集号のメイキング映像やインタビューが中心となる予定である。
著作権法との関係により、世界各地の地域によってJoostのどのチャネルが視聴可能かはそれぞれ異なる。
以前は開発コード名「The Venice Project」として知られていたJoostは、2007年にサービス提供を開始し、かなりの注目を浴びている。この新興企業Joostは、ViacomやCBSなどメディア大手企業から小規模な独立系制作会社まで、すでに多数の企業と契約を締結している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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