文:Caroline McCarthy(CNET News.com)
翻訳校正:緒方亮、福岡洋一
2007/04/18 19:01
この話はもう耳にしている人もいるかもしれない。Google傘下のビデオ共有サイトYouTubeに、オーストラリア放送協会(Australian Broadcasting Corporation:ABC)を名乗る署名入りの警告文が届いた。内容は、YouTubeに対し、ABC Televisionの番組「Chaser's War on Everything」からのビデオクリップをすべて取り除くよう求めるものだ。そこでYouTubeは、Viacomなど名の知れた企業から著作権絡みの圧力を受けて過敏になっていたのか、この求めに応じた。ChaserのクリップはあらかたYouTubeから姿を消し、この番組のコンテンツをアップロードしたユーザーは、削除しなければアカウントを打ち切るという内容の警告文を受け取った。
だが、これには落とし穴があった。削除を求める書面は偽物だったのだ。Mashableによれば、書面を出したのはオーストラリアのパースに住む15歳の子どもだったという。落とし穴はもう1つあった。オーストラリア放送協会は、話題になれば良い宣伝になるので、ChaserのクリップがYouTubeで流されることを本当は歓迎しているのだ。
二重のしくじり、というわけだ。
YouTubeをめぐる最近の著作権トラブルは、話が複雑になっている。まず、NBC UniversalやViacomといった企業が、自分たちが著作権をもつビデオコンテンツを削除するよう要求している。Viacomの「要請」は、10億ドル規模の訴訟に発展した。しかし、状況はさらに混乱する。やがてViacomは、同社の番組と一緒にComedy Centralの「The Colbert Report」を削除させたとして電子フロンティア財団(EFF)に訴えられた。
そして今、オーストラリア放送協会もさえない様子だ。同社の声明によると、「Chaserのクリップをアップロードしている人たちに対し、YouTubeが著作権侵害の警告文を送り、同じことを繰り返すならYouTubeへのアクセスを遮断すると脅かしていたことを心配している」という。
どうやらYouTubeは、Googleにとって大きな頭痛の種になっているようだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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