Yahooは米国時間4月10日、Viacomが検索広告プラットフォーム「Panama」の主要顧客として加わったことを発表した。
Yahooは複数年の提携を結び、MTV Networksの「VH1」や「Comedy Central」をはじめとするViacomの33のエンターテイメントサイトにスポンサー付き検索とコンテンツ連動型広告を独占提供する。
この提携は世界中で運用されるViacomの140カ所以上のサイトにまで拡大される可能性もある。契約内容については明らかにされていない。
2007年に完成版が投入されたPanamaは、単に広告主が支払う金額ではなく、そのパフォーマンス、つまりクリックされる回数に基づいて検索広告をランク付けする。Googleのようにはうまく検索広告から収益を確保できずにいるYahooにとって、Googleとの差を縮めるためのカギをPanamaが握っている。
ここまでの結果を見ると、Panamaの取り組みは功を奏しつつある。Yahooの最高経営責任者(CEO)、Terry Semel氏は、Ad Ageが3月主催したカンファレンスにおいて、4月中旬の第1四半期決算ではPanama関連の「かなり素晴らしい決算結果」を公表する、と語った。幹部らは、同社の検索結果に表示される新検索広告システムが財政面に大きな影響をもたらすのはまだ先になる、と述べていた。
ViacomのCEO、Philippe Dauman氏は声明のなかで、「Yahooは新しい検索マーケティングシステムによって見事な進化を遂げた。あらゆる画面やプラットフォーム向けのコンテンツで世界をリードするわれわれにとって、彼らをパートナーに迎えられる以上の喜びはない。時間の経過に伴い、両社の関係がより一層拡大することを期待する」と述べた。
一方、Yahoo最大のライバルであるGoogleは、Googleの映像共有サイトYouTubeにおける著作権侵害の疑いを巡り、Viacomと法廷で論争を繰り広げている。
Viacomは3月、人気番組の海賊版が毎日YouTubeに公開されていると主張し、10億ドルの賠償を求めてGoogleを著作権侵害で訴えた。Googleは、YouTubeを16億5000万ドルの株式交換で2006年10月に買収している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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