Googleが、近くにある会社や店舗を電話で検索する実験サービス「Google Voice Local Search」をひそかに開始している。このサービスには広告が表示されず、利用は米国国内に限定されている。電話番号「1-800-GOOG-411(1-800-466-4411)」に電話をかけ、名前やカテゴリーで企業を検索すると、無償でその企業に電話が転送される。携帯電話を使う場合は、検索結果やさらなる詳細をショートメッセージングサービス(SMS)で受け取ることも可能。
米国時間4月6日にGoogle Voice Local Searchのニュースを伝えたSearch Engine Landによると、Microsoftも3月に買収した「TellMe」サービスを通じてローカル音声検索を提供しているという。Sterling Market Intelligenceの会長であるGreg Sterling氏は、「Googleが音声ベースのモバイル検索(無償番号案内サービス[DA])に実験参入することにより市場の勢力図は明確になった。つまり、今後は消費者の間でこれらの各種無償サービスの認知度が高まり、通話量や従来の携帯電話向け番号案内サービスは一段と減少する可能性が高いのではないか」と書き込んでいる。
会社の電話からGoogleのサービスを試したところ、好感の持てる男性の音声で(サンフランシスコにあるマッサージ治療サービス)上位8件の検索結果が得られた。ボタンか音声で検索結果から番号を指定すると、そこに電話がつながった。しかし、具体的な店舗名(Oxygen Massage Therapy)を話したところ、声は認識してもらえなかった。
Googleが、実際に機能し、奇抜な要素もあるサービスを提供するのはうれしい。システムが認識を行って検索結果を出すまで、通常自動で流れる電子音の代わりに男性がその音を口ずさんでいるのだ。機会があれば注意して聞いてみていただきたい。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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