NECビッグローブと博報堂は4月5日、行動ターゲティング広告における実証実験の結果を発表した。従来型のバナー広告に比べ、クリック率が1.6倍となったほか、カタログ請求などクリック後の行動も活性化する傾向にあることが分かったとしている。今後は6月をメドに商品化で協業し、他の広告代理店とも販売提携していきたい考え。
行動ターゲティング広告とは、ウェブサイトでの閲覧、検索等の行動履歴情報をもとにユーザー属性を分類し、その属性ごとに最適な広告を配信する手法。2006年からヤフーなどが始めている。
今回の実験では、2007年1月29日〜2月18日に「BIGLOBE」で行動履歴の取れた200万人の閲覧者を14の属性に分類。それぞれの関心に合致すると判断した広告を、総配信数で約4000万回配信した。
通常のバナー広告と比べ、クリック率は平均1.6倍、最大で4.1倍。クリック後も能動的に情報収集を行っており、例えば自動車広告であれば車種の情報掲載ページへのアクセス率が通常のバナー広告と比べて11.1倍、カタログ請求ページは同20.9倍、販売店検索ページで同30.2倍だったという。さらに、広告配信終了後の広告主サイトへの訪問も、同5.8倍になったとしている。
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