Googleが検索アプライアンス「Google Mini」のアップグレード版を投入した。セキュリティが向上し、企業ネットワークの公開および非公開データの検索に利用可能となった。
Googleの欧州エンタープライズ担当ディレクターRoberto Solimene氏は米国時間1月30日、これまでのMiniアプライアンスはセキュリティが不十分だった、と語った。つまり、これまでは公開ウェブサイトのインデックス化、もしくは社内イントラネットとドキュメントのインデックス化のいずれかはできても、両方同時はできなかった。
Solimene氏は、「Google Mini 2.2からはその制限を取り除く」と説明した。
同氏は、「小規模企業ならMiniにあるGSA(フルサイズ版の「Google Search Appliance」)をフル活用できる。これからは、LDAPやActive Directoryデータといった安全なインデックスが用意できるので、小規模企業でも社外ユーザーに検索されたくない情報をインデックス化できるようになる」と語った。
各組織では、Google Miniを使うことでウェブサイトに検索機能を付加することができる。Google Mini 2.2は、「OneBox」をはじめとするGoogleの公開検索エンジン技術を利用する。OneBoxでは、飛行機のフライト番号の前に「flight」と入力するなど、ウェブで検索するデータのタイプをユーザーが指定できる。Solimene氏は「Mini 2.2は、『Invoice number 1234』などといった正規表現を認識し、このような入力があるとOracleやSAPに接続してデータを取り出す」と語っている。
Google Mini 2.2では、エンタープライズアプリケーションが格納しているデータをインデックス化する代わりに、プラグイン経由でこれらに接続し、エンタープライズアプリケーションに検索を任せる。つまり、Google Mini 2.2でインデックス化できるドキュメントの数はモデルに依存し、現在でも5〜30万に制限されている。Solimene氏によると、基本設定は今まで通りプラグ&プレイで可能だが、エンタープライズアプリケーションのプラグインについてはコンフィギュレーションが増えるという。
Google Miniのバージョン2.2では、ほかにも「Google Analytics」や「SiteMaps」などの新機能が追加されている。
Solimene氏の説明によると、Google Analyticsは、「どこから来て、どこに行き、何をして、どのような行動を取っているのか」など、ウェブサイト上でのユーザーの行動に関する統計情報を提供するという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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