Googleが提供する地図アプリケーションの最新版では、高品質3Dコンテンツの作成と共有が可能になった。
「Google Earth 4」では、特定のレイヤを有効にすると、有名な建築物や地域がテキスチャ付きの3Dレンダリングで表示されるようになった。
Googleは米国時間1月8日に声明を出し、「地球全体を実物そっくりに3Dモデル化する作業がまた一歩前進したに過ぎない」と述べている。
同社は、有名な場所の高画質3Dレンダリングを独自に登録している。だがその一方で、地球全体をモデル化する作業についてはまだ完了していない。最新版の「Google SketchUp」はこの作業を加速するため、ユーザーが建物の高画質3DレンダリングをKMLやKMZファイルで作成し、Google Earthにオーバーレイ表示して共有できるようにしている。Keyhole Markup Language(KML)ファイルは、Google EarthとGoogle Mapsの機能をモデリングして保存するためのXMLファイル(KMZはその圧縮バージョン)。
この新しい高画質3DアーキテクチャのレポジトリとなるのがGoogleの「3D Warehouse」。ユーザーは、Google Earth 4をダウンロードしなくても、Google 3D Warehouseを検索すればこれらの仮想建築物を見ることができる。これらのモデルは、構築に必要なポリゴン数ベースの難易度で分類されている。ユーザーがモデルをランキングおよび評価することもできる。
Google Earthのデータ層はチェックボックスで表示/非表示を切り替えることができ、ユーザーは3D構造すべて、3D Warehouseの建築物、あるいは「Best of 3D Wharehouse」から選んで表示させることができる。
モデル作成者の支援を強化するため、これまでGoogle SketchUpの一部として提供されてきたGoogleのポリゴン作成ツールでは、既存のGoogle Earthイメージを出発点に、そこからモデルを作成できるようになった。
現在までのところ、有名建築物の多くはまだ未登録だ。たとえば、ニューヨークのグランドセントラル駅が高画質3Dレンダリングとなっているのに対し、メトライフタワーの方はグレーの立方体のままだ。パリのルーブル美術館も、論争を呼んだI. M. Pei設計のガラスのピラミッドはレンダリングされているが、ほかは衛星写真が流用されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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