ネットレイティングスは12月25日、データクロニクル2006・ファクトシートとして、ドメインおよびプロパティによる利用率ランキングの推移を発表した。2000年4月から2006年3月までの6年間(72ヵ月)分のインターネット視聴率データを収録した「ネットレイティングス・データクロニクル2006」の掲載データを分析したもので、今回は第3回目となる。
分析結果によると、ドメイン別利用率ランキングでは、「Yahoo!JAPAN」が6年間にわたりトップを維持した。毎年着実に利用率を拡大し、2006年では利用率が84%に達している。2005年まで2位を維持していた「@Nifty」は、「楽天市場」にその座を譲り3位となった。また、2004年までトップ10圏外だった「Amazon.co.jp」が4位に上昇している。
ドメイン別利用率ランキングの特徴は、ポータルサイトとISPドメインがトップ10を占めている点だ。ISPドメインは、ポータル機能に加え、同ドメインで作成された個人ホームページへのアクセスが数字を押し上げている。日本語のサービスも複数のドメインで提供するMSNは、ランキングは分散しているが、それでも常に上位をキープしている。
一方、サイト運営主体ごとに集計を行うプロパティ別利用率ランキングは、運営主体の変更や統廃合などの事情によって、大きく変動した。特に、2004年以降の「GMO internet」のランキング上昇が目立つ。また、2006年は「Amazon」や「FC2」「Livedoor」などがトップ10入りした。
この結果について、ネットレイティングス代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は、ショッピングサイトの「楽天市場」と「Amazon.co.jp」の存在感が増してきた点が最大の変化であり、また、昨年以降急速にランキングを上げているブログ専用ドメインが来年以降トップ10入りする可能性がある、と分析している。
ネットレイティングス・データクロニクル2006は、9月29日から一般販売価格21万円で発売している。
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