Ask.comは今週、最新の検索インターフェースのテストを静かに開始した。自社の技術力を示し、大手Googleに再度挑む狙いだ。
InterActiveCorp(IAC)傘下のAsk.comは、検索分野において長いこと目立たない企業で、2006年に「Ask Jeeves」から「Ask.com」に名称を変更している。Ask.comが今週公開した「Askx.com」は、ウェブサイト、画像、ニュース、動画を表示するユーザーインターフェースを簡素化したもので、Ask.comの将来の技術を試す実験場として位置づけられる、と同社は説明している。
「現在のAsk Xバージョンでは、ユーザーはリンクリストを得られるだけでなく、洗練された3つのパネルで構成される新しいインターフェースを利用できる」と同社は述べている。左のパネルには検索のヒントや提案が表示され、中央のパネルには検索リストが並ぶ。そして右のパネルには動画、ショッピング、辞典などのリンクが表示される。
Ask.comは先ごろ、地域検索サービス「AskCity」を開始したばかりだ。AskCity.comは、地図と、レストランなどその地域企業の一覧を表示する地域検索サービス。Ask.comによるAsk Xの立ち上げは、Googleの大きなリードにも関わらず、ウェブ検索の支配に向けた戦いはまだまだ続くことを強調している。ComScoreによると、この分野ではGoogleのシェアは45%以上で、Askは5.9%という。
IACは、Google、Yahoo、MSNに大きく遅れをとっているからといって、Askを軽視するというわけではない。むしろ、GoogleがWi-Fiなどほかの市場に目を向けている間に、技術改善に投資することで、これら大手からシェアを奪うことを狙っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力