ネットエイジは11月21日、ユーザーがブログに書いたコメントを一括管理するサービス「coComment」の日本語版を開始した。自分が書いたコメントに返信がついた場合、自動的に通知する。ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)では同様の機能があるが、ブログを対象としているのは国内初という。
coCommentはスイスの大手通信会社Swisscomが社内ベンチャー事業として2006年2月に開始したサービス。ネットエイジはSwisscomと提携して、日本語版の開発と日本国内でのサービス運営を手がける。「英語圏以外にもサービスを展開したいSwisscomと、英語圏で盛り上がっているコメント管理サービスを日本で展開したいネットエイジの思惑が一致した」と代表取締役副社長の佐藤僚氏は話す。
Swisscomは今後coComment事業を分社する考えで、ネットエイジキャピタルパートナーズとSwisscomが共同出資する合弁会社とすることで基本合意している。
coCommentはユーザーがブログなどに付けたコメントの一覧が見られるほか、そのコメントに対する返信があった場合に通知が届く。また、コメントごとにタグが付けられるようになっており、ジャンルやトピックごとに管理することも可能となる。
Firefoxのプラグインをインストールするか、coCommentのブックマークレットを使うことで、ブログのコメント投稿欄からcoCommentにコメントのデータを送信する仕組みだ。対応するブログサービスはMovable Type、WordPress、Yahoo!ブログ、Livedoorブログ、goo ブログ、エキサイトブログ、はてなダイアリー、ココログ、楽天広場、Blogger、TypePad。ブログ以外にもネットエイジのソーシャルブックマークサービスであるSaafや写真共有サービスのFlickr、記事投票サイトのDiggに対応している。
さらに、自分が書いたコメントの一覧を自分のブログに掲載できるブログパーツも用意する。「これまではコメントを書いても相手のサイトにしか表示されなかったが、coCommentのブログパーツを使えば自分のブログの1コンテンツとして表示できる」(佐藤氏)
coCommentの主な収益源は広告となる。ネットエイジは子会社のRSS広告社が手がけるコンテンツ連動型広告をグループの事業の大きな柱に据えており、coCommentに投稿されたコメントに、関連した広告を出していく考え。「マイクロコンテンツと小規模な広告をうまく結びつけていくというのが基本的な方針。マイクロコンテンツの量は多いほどいい。その点で、コメント管理サービスはマイクロコンテンツを集めるのに最適だ」と佐藤氏は自信を見せている。
利用料金は無料だが、ネットエイジの提供するSaaf IDを取得する必要がある。ネットエイジではcoCommentをはじめとしたインターネットサービスを拡充することで、2007年3月末にSaaf IDの利用者数を10万人にする計画だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力