MTV Networksの100%子会社であるバイアコム インターナショナル ジャパン(バイアコム)は10月23日、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の機能を備えた動画共有サービス「FLUX(フラックス)」の提供を開始した。
FLUXは、プロ制作の音楽やアニメといった動画や、ユーザー自身がアップロードした動画を共有できるサービスだ。コンテンツはMTVや子供向けアニメチャンネルのニコロデオンなどのグループ企業をはじめ、東芝EMIやワーナーミュージック・ジャパン、アニメ制作会社のガイナックスやGDH、日本テレビ放送網などが提供する。
サービス開始時点では約2000曲のミュージックビデオが提供されている。コンテンツプロバイダー提供の動画は長いもので10分程度となっている。また、ユーザーがアップロードできる動画については1ファイル30Mバイトまでの制限がつく。コンテンツの閲覧やSNSの利用は無料で、バナーや動画広告での収益化を目指す。
動画の再生はブラウザベースのメディアプレーヤー「FLUX ビデオ プレイヤー」で行う。アップロードされている動画で気に入ったものがあれば、「プレイリスト」に登録することで、好みの順番に再生できる。また、FLUXが独自に編集したプレイリストも提供する。
無料のユーザー登録をすることで提供されるマイページでは、日記の作成や閲覧、動画や画像のアップロードができる。動画にはタグを設定することができ、タグによる動画の検索機能も提供する。また、携帯電話のメールアドレスを登録すれば、携帯電話からメールで動画をアップロードできる。さらに、プレイステーション・ポータブル(PSP)へ動画を転送するほか、フィードリーダーにもなる管理ツール「FLUXメディアマネージャー」も提供する。
バイアコム シニア・バイスプレジデント兼デジタルメディア事業部長のTony Elison氏はコンテンツプロバイダーに向けて「すべて著作権保護環境下でのコンテンツ配信のため、コンテンツプロバイダーも安心できる」と説明する。著作権をはじめとして問題のあるコンテンツについては、スタッフが24時間態勢で監視を行うほか、ユーザーによる通報機能も用意する。
バイアコムではFLUXの目標ユーザー数などを公表していない。今後はモバイル向けサービスを強化するほか、バックエンドのシステム強化を行う予定だ。
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