Microsoftが、MSNの「Windows Live Search for Mobile」サービスに広告を表示する計画を進めている。ユーザーがこの広告をクリックすると、広告主と電話がつながり、より詳細な情報が手に入れられるという。
同社は米国時間10月9日、Windows Live Searchでのモバイル検索広告に関して、Ingenio(本社:カリフォルニア州サンフランシスコ)と提携したことを明らかにした。提携の下、携帯電話ユーザーがWindows Live Searchで検索を実行すると通常の検索結果の上に広告が表示されるようになり、さらに広告をクリックすると、(レストランや店舗、サービスプロバイダーなどの)広告主に電話がかかるという。
Ingenioは、この広告サービスを実現するためのデータベースと技術を提供する。ユーザーによる検索は無料だが、特定の広告がクリックされ、コールが発信される都度、広告主に対して料金が課金される。広告主は、Googleなどのオンライン検索サイトと同様、広告の表示箇所をめぐり入札する。
Ingenioは、AOLとも同様の提携を結んでいる。AOLは自社のモバイル検索サービスにおいて、Ingenioのサービスや技術を2005年から利用している。
このようなClick-to-Call機能とモバイル検索サービスを組み合わせるのは理にかなっている。携帯電話で地域情報を検索する人の多くは、近場にあるレストランの住所や電話番号を探し出そうとしていることが多いため、検索された情報がすぐに活用される可能性も高い。また、モバイル検索に広告が表示されるようになれば、携帯電話事業者や検索企業の収入の増加にもつながるとみられている。
モバイル検索広告市場ではYahooやGoogleなどの大手企業が新サービスを立ち上げており、競争が激化している。Yahooは先週、米国と英国で携帯電話向けの検索連動型広告のテストを開始することを明らかにしており、サービスには広告主に直接電話する機能などが盛り込まれることを明らかにしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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