カリフォルニア州マウンテンビューに本社を構えるGoogleがニューヨーク市にあるオフィスを拡大した。
ここ数年噂されてきたとおりGoogleは米国時間10月2日、現在のものよりも大きく、よりGoogleらしい新オフィスをニューヨークに正式に開設した。場所はマンハッタンの南西部のチェルシー近郊である。
同社は2000年からマンハッタンに広告営業拠点を持っているが、同拠点で働く500人以上の従業員を8番街111番地の新オフィスに移す予定だ。今回、この新オフィスが報道機関に公開された。このオフィスはGoogleのために設計および建造されたもので、同社最大の広告営業チームが置かれることになる。また、このオフィスはマウンテンビューの本社を除けば、同社で最大のエンジニアチームの拠点となる。
Googleは世界に8000人の従業員を持つ世界的企業だが、ニューヨーク市は売り上げ面でも、新製品開発の面でも重要な場所となる。Googleの幹部によれば、同社はニューヨークオフィスの従業員数を今後2年間で拡大していく予定だという。
Googleのニューヨークにある広告営業チームは、これまでMySpaceやAOLを含むGoogleの大きな提携案件に関与してきたと、広告営業担当バイスプレジデントのTim Armstrong氏は述べた。
Googleのニューヨークにある広告営業チームは、これまでMySpaceやAOLを含むGoogleの大きな提携案件に関与してきたと、広告営業担当バイスプレジデントのTim Armstrong氏は述べた。
ニューヨークで同社エンジニアリングディレクターを務めるCraig Nevill-manning氏は、ニューヨーク市は優秀なソフトウェア技術者の宝庫だという。
「カリフォルニアへの引っ越しを嫌う優秀なコンピュータソフトウェアエンジニアもいる」と同氏は語る。「優秀なソフトウェアエンジニアがいるならば、ニューヨーク、バンガロール(インド)、東京など、どこにでもオフィスを構える予定だ」(Nevill-manning氏)
Googleは、すでにタイムズスクエアのブロードウェイ1440番地に4フロア分のオフィススペースを占有しているが、今回の新オフィスの開設により、ニューヨークにおける同社のオフィススペースの総面積はおよそ3倍に拡大した。新しいオフィススペースは3フロアで、総面積はおよそ30万平方フィート(約2万7900平方m)だ。しかし、タイムズスクエアにある従来のオフィスと異なり、新オフィスでは1フロアに大半の従業員が配置される。この点についてNevill-Manning氏は、各プロジェクトにおける従業員の連携を可能にし、開発期間の短縮と革新の促進を図るため、と説明している。
複数の不動産専門家の試算によると、8番街111番地に開設されたGoogleの新オフィススペースの年間賃料は1000万ドルだという。新オフィスは、デザイン、機能性ともにマウンテンビュー本社と似ている。新オフィスには、男子高校生なら誰もがうらやむ完全装備のゲームルームが設置されている。従業員は、テーブルサッカー、エアーホッケー、ピンポン、ビリヤードなど、全ての遊具が利用可能で、遊びながら息抜きや「ストレス発散」ができる。また同ゲームルームは、ビデオゲームコーナー、ビーンバッグチェア、マッサージチェアも完備し、さらに完全なバスケットボール用のゴールまで設置されている。
また、マウンテンビュー本社に勤務する従業員と同様に、ニューヨークオフィスの従業員にも昼夜を問わずいつでも無料で食べられる大量の食料が用意されている。メインフロアの数カ所に小型のキッチンが設置されており、そこにドリンク、スナック、シリアルなどが常備されている。さらに、朝食、昼食、夕食が取れる「小型カフェ」もある。また現在、1フロア全体を占め、シェフが常駐する、より規模の大きなカフェテリアの建設が進められており、11月にオープン予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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