Major League Baseball(MLB)は、自社ポッドキャストサービスをApple Computerの「iTunes Store」で提供するのを停止し、自分たちのウェブサイト、MLB.comだけで独占的に公開していくということが明らかになった。
MLBのオンライン部門であるMLB Advance Mediaの広報担当者、Jim Gallagher氏は、このニュースを最初に報じたWall Street Journal紙の報道を認め、プロモーションや配信を自分たちでコントロールできるようにするため、ポッドキャストサービスのiTunes Storeでの提供を自発的に停止する、と述べた。MLBでは主として試合を要約したポッドキャストサービスを提供している。
MLBでは、今回の決定は、自分たちにもApple側にも大きな損失を与えるものではないと見ているようだ。両社ともポッドキャストダウンロードで利益を得ておらず、MLBでは、すでにポッドキャストダウンロード件数の4分の3が自社サイトからのものだと見積もっているためだ。
Wall Street Journal紙の報道の中で、MLB Advance Mediaの最高経営責任者(CEO)Bob Bowman氏は、自分たちとAppleとの間には特別な感情はないと主張している。だが、同社によるiTunes Storeからの引き上げは、同サービスでコンテンツを無償提供している他のメディアに何らかの影響を与えそうだ。
Jupiter ResearchのアナリストDavid Card氏は、MLB Advanced Mediaにしてみると、今回の決定は決して珍しいものではないと述べる。「(MLBは)自分たちのコンテンツを管理することに非常に積極的だ。自分たちのコンテンツを配布する主要チャネルを自社サイトにしたいと考えるのは、特に驚くに値しない」とCard氏は続ける。
Appleの広報担当者にコメントを求めたが、返答は得られていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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