ヤフーは9月20日、Yahoo! JAPAN IDを使って銀行口座から入出金ができるサービス「Yahoo!ネットバンキング」を公開した。ジャパンネット銀行との提携により実現したもの。このサービスに合わせ、代表取締役社長の井上雅博氏を含む3名がヤフーからジャパンネット銀行の非常勤役員に就任する予定だ。
Yahoo!ネットバンキングのサービスを利用するには、ジャパンネット銀行に普通預金口座を開設したうえで、口座番号とYahoo! JAPAN IDを連動するための利用手続きをする必要がある。
第一弾として、11月1日よりYahoo!オークションのユーザーに向けて、商品落札代金をオンライン上で支払ったり、受け取ったりできるサービス「オークション出納帳」を開始する。
オークション出納帳をオークションの出品者が利用する場合、1回の取引ごとにジャパンネット銀行のワンタイム口座とワンタイムパスワードが割り当てられる。このため、出品者は普通預金口座番号を落札者に知らせることなく代金が受け取れるという。なお、ワンタイム口座に入金された商品代金は、自動的に出品者の普通預金口座に振り込まれる。また、入金があった時点でワンタイム口座の受取状況の欄が「未」から「済」と変わるため、入金の有無が簡単に把握できるとのことだ。
このほか、取引ごとにサイト上で表示されるボタンを押すことで、代金の請求メールの送信や支払いができる。
利用料金は、落札金額の大きさにかかわらず1回につき52円で、落札者が負担する形式となる。携帯電話から利用できるモバイル版のYahoo!ネットバンキングは10月上旬にサービス開始予定となっている。
ヤフーは金融サービスへの参入を目指して、当初あおぞら銀行と業務提携することで基本合意していた。しかし両社の方向性や事業を進めるうえでのスピード感が違ったことなどから、2006年2月に合意を解消。その後3月にジャパンネット銀行と資本提携することを発表していた。
ジャパンネット銀行は、9月29日に三井住友銀行とヤフーを引受先とする第三者割当増資を実施する計画で、ヤフーは258億円出資する。これにより、ジャパンネット銀行の発行済株式の40%を保有する大株主となる予定だ。
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