AOLは、2006年に入ってから開始したインターネット電話サービス「AIM Phoneline」に関する3種類のAPIを公開し、ソフトウェア開発者らに利用を呼びかけている。
AOLはこの秋、AIM Phonelineの3種類のAPIを公開すると発表した。これにより、AIM Phonelineに関心のある開発者は、ハードウェアやソフトウェアを同サービスに対応させることができる。AOLが公開するAPIには、着信音をカスタマイズしたり、USBデバイスとの互換性を確保したりするためのものが含まれる。
AIM PhonelineはAOLが2006年5月に発表したサービス。同社のIMサービス「AOL Instant Messenger(AIM)」のユーザーは、AIM Phonelineを利用して電話番号を取得し、無制限に電話を受けることができる。また、電子メールの受信ボックスに直接ボイスメールが届くボイスメールサービスも利用できる。このほか、無制限に電話を発信できる月額制の有料サービスもある。
AOLがAIMのAPIを開発者に公開するのは、今回が初めてではない。eBay傘下のSkype、Google Talk、Yahoo Messengerなどとの厳しい競争に直面している同社は2006年3月、開発者がAIMソフトウェアをカスタマイズできるツールキット「Open AIM」の提供を開始している。
AOLはこのところ厳しい状況にあるが、同社によるとOpen AIMは成功しており、5万人以上の開発者が登録しているという。また、この成功が、開始間もないAIM Phonelineで、開発者へのサービスを拡大する理由となったとも述べている。
これまで、IMクライアントのほとんどが、テキストベースのチャットまたはPC同士の音声機能を提供してきた。だが、ここにきて各社は、Skypeの成功により開花したIP電話のトレンドに乗ろうとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス