Web 2.0事業を始めたい? 使うあてのない5万ドルが手元にある?
そんな人に耳よりの話。オンラインカレンダーを提供するKikoが、「eBay」で自社をオークションにかけている。売り渡される対象には、ドメイン名やウェブホスティングアカウント、すべてのコードの著作権などサイト関連の全ての知的所有権も含まれている。
会社を身売りするのは、「開発チームとしてほかのプロジェクトに取り組む時間を確保するためだ。とにかく後回しにしたくないプロジェクトの構想があるからね」と、現在の所有者たちはオークションのページに記している。
しかし、Web 2.0技術によって企業は新事業を立ち上げるのが容易になるものの、競合相手が新規参入するのも容易になる。Kikoは、カレンダー分野で多くの新興企業やGoogleのような大手企業との競争にさらされていた。
今回の出来事は、Web 2.0の終わりを告げる最初の兆しなのだろうか? それとも、新興企業が1社立ちゆかなくなっただけで、注目すべきことは何もなく、放っておけばいいのだろうか?
「最近、eBayのオークションにかけられる企業がますます増えているという話を耳にする。だが今回は、破綻企業の仲間入り間違いなしという感じで、特に陰気な印象がある。それでも、良いサービスのようだから、ほかの誰かが買い取って運営していくだろう」
--TechCrunch
「すべてのWeb 2.0企業が、派手なパーティーを開いたり雑誌の表紙を飾ったりバブリーなわけじゃない! オンラインカレンダーは、供給側がひしめきあっている分野の一つだ。それに、Kikoの2人の創設者は、自由になって、新しいプロジェクトに取り組みたいと述べている」
--GigaOm
「悪いことではないが、今回の市場がある事業の始まりと終わりを意味するということは、Web 1.0の長期リースや、登録を抹消した株式公開企業などより、はるかに不安定だ。(一世を風靡した)WebvanやKozmo.comの時代はもう終わった・・・たぶん」
--Ben Barren
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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