レコード会社のEMI Groupは、同社が保有するアーティスト1000人以上のデジタルライブラリを、「Qtrax」にライセンスすることを発表した。Qtraxは、Brilliant Technologiesが所有するPtoPネットワークを利用した合法的な音楽ダウンロードサービス。Qtraxは、まだサービスを開始していないが、すでにBMIやAssociation of Independent Music(AIM)といった他の音楽業者ともライセンス提携を結んでいる。
違法な音楽ファイル共有に対する厳重な取り締まりを受けて、合法的なPtoPネットワークが一般的になりつつある。そして、大手レコード会社はこれら合法的なPtoPネットワーク事業者と協力関係を築くことに前向きな姿勢を見せている。2006年7月、EMIは同じようなライセンス契約を、新興企業のMashboxxと結んでいる。Qtraxと同様、Mashboxxもまだサービスを開始していない。合法的なPtoPネットワークといっても、事業モデルは各社さまざまだ。たとえばMashboxxでは、レコード会社が「要求した」楽曲をダウンロードする場合、料金として99セントを徴収する。一方、Qtraxでは、広告付きサービスを提供することで、無制限に楽曲を無料でダウンロードできるようにするという事業モデルだ。どちらの事業モデルが成功するかは、まだ分からない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス