ボストン在住のK.C.さんがインスタントメッセージ(IM)での会話、特に仕事上の会話の機密性が保持されているか否かを知りたいと思った時、その答えを意外なところから得た。IBMである。
IBMは先ごろ「ShortCuts」というポッドキャスト番組を開始した。同番組の目的は、電子メール、IM、ブログ、その他オンラインツールに関する、よくある質問の答えをユーザーが得られるように提供することだ。
IBMのGeorge Faulkner氏とJennifer Clemente氏がホストを務める同番組は、人気だったポッドキャスト番組「IBM and the Future of...」の後続番組である。
IBM and the Future of...は、ビジネス向けの技術に関するものだったのに対し、ShortCutsは個人ユーザーの一般的な技術に対する疑問に答える番組だ。
Clemente氏は、「IBMは、エンドユーザーとのつながりが強い『Lotus』ブランドを通して、一般的なコンピュータユーザーに提供できる専門的知識を豊富に蓄積してきた。週1度の4分という短い番組は、活用するには丁度良い構成だと思う」と述べた。
IBMは今後の展開を視野に入れ、ShortCutsを配信することで同社が企業ポッドキャストの最前線にいることを示すつもりだ、とClemente氏は述べ、さらに同社は2005年に、IBMとクライアント、パートナーを繋げるための内部関係者向けポッドキャストを運用したことを付け加えた。
また同氏は、ShortCutsについて、ソーシャルネットワーキングソフトウェアやその他のWeb 2.0技術について、従業員に自ら情報発信させるというIBMの方針の表れだとも述べている。
IBMは差し当って、ShortCutsの言葉が徐々に浸透していくことを望んでいる。同番組は「iTunes Music Store」(iTMS)でも公開されている。IBMでは同番組を自社の宣伝というよりは純粋な情報提供サービスのように見せる方針であるため、同番組の中でIBMに言及しているのは、導入部分のみとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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