ソーシャルネットワーキングサイトのMultiplyが先頃、600万ドルの資金調達に成功した。日本でもサービス提供を開始しているMultiplyの特徴は、メンバーが情報の公開範囲を細かく設定できることだ。
調達資金のうちの500万ドルはトランスコスモスが米国に構えるTranscosmos Investments & Business Developmentが、残り100万ドルはMultiplyの創業者らが拠出した。トランスコスモスは、Multiplyが6月に日本でサービスを公開した際にも同社を支援した。
Multiplyの共同創業者でセールスやマーケティングを担当するバイスプレジデントのMichael Gersh氏は、調達した資金を使って、米国以外の国でのプレゼンスを確立させたいとしている。同氏は「本当に素晴らしいパートナーに恵まれた。今後もこの関係を発展させていきたい」と述べる。Multiplyは米国では300万人の会員を擁する。
さらにGersh氏は、コンテンツによってプライバシーのレベルを細かく設定できる機能について、Multiplyの最も優れた特徴の1つと述べた。
「当初から、われわれは他社のサイトと差別化を図るため、真のパーソナルネットワークに焦点を当ててきた」と同氏は述べた。同氏によれば、Multiplyでは現実の生活と同じような感覚をオンラインで再現しようとしており、ユーザーには、自身のデータへのアクセスを自ら制御できるツールが提供されているという。
Multiplyのユーザーは招待した知り合いを「友人」「家族」「仕事関係」の3つのカテゴリに分類する。さらにこの知り合いは、およそ35種類からなるサブカテゴリのうちの1つに割り当てられる。サブカテゴリには「遠い親戚」から「ご近所さん」「女子学生社交クラブの仲間」「ライフ・パートナー」など様々な項目がある。
Multiplyは独自の検索アルゴリズムを用いて検索を実行する際に、仲良しリストに登録されたこの情報をもとにし、実際の人間関係にそくした検索結果を表示することを目指している。
「共通の友人や家族がいるか、頻繁に連絡し合っているかなどの要素に基づいて、2人の親しさをはかることができる。親しさをインデックス化し、検索の際にキーワード関連性と共に使用している」とGersh氏は述べている。
例えば、ユーザーが検索欄に「Italy」と入力した場合、Multiplyの検索結果リストには、そのユーザーと最も近しい付き合いの人から順にコンテンツが表示される。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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